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vs. 郵便局 8 [荷物]

2006年明けて1月2日.
昨年末とどいていた荷物を取りに行こうと思い外に出たら
郵便配達員に遭遇.
直接対決である.

わたしの疑問は
[なぜEMSなのに,早く,しかもうちまで届かないのか]
この一点に尽きる.
どーいうことなの,これは.

すると,おやじの答えは
「速達(EMSのこと)の配達員はカギがないから」

はあ?どーいうことそれ!

食い下がろうとする私に,それ以上言うことはないと言わん
ばかりにエレベーターに消えたおやじ.

どういうことなんだ?

なんと言ってよいか表現も見当たらないほどくやしくなりなが
ら,郵便局に直行.

今回の伝票をカウンターの人に渡しつつ,質問.
どういうことなんですか.EMSなのに,早く受け取れないとい
うのは.エコノミーよりもプライオリティよりも高い料金を払っ
て送ってもらっているのに,しかも配達したというその時間に
家にいたのに,荷物を一度も受け取ったことがないんですよ!

すると,郵便局の回答はこうだった.
「EMSの場合は,空港に荷物がついた時点でPasila(ヘルシン
キ市内の地名)にある郵便局に行きます.その郵便局に到着
したら,そこから車で配達をしに来るということになるのですが,
その郵便局の配達員は,この地域のアパートのカギを持って
いないため,中に入れないので…」

確かに,アパートの中に入るには,カギが必要だ.日本のマン
ションにも,マンションに入るためにカギがある(暗証番号を入
力したり,カギを挿したり,外来者は中にいる人にインターホン
で連絡してあけてもらうとか)場合があるだろう.あれと同じ.
でも,私の住んでいるアパートの場合は,インターホンがないた
め,この建物の中に入るための手段がカギしかないのである.

だから,地元の郵便局員は,このようなタイプの建物内にある
ポスト(つまり各部屋のドアのところ)に郵便を配達する用に,そ
れぞれの建物に入るためのカギを持っているのである.

つまり,Pasilaから来る郵便配達員は,地元の配達員と違いう
ちのアパートに入るためのカギがない上に,私の住まいにはイ
ンターホンなどの設備がないために,届けることができなかっ
たということなのだ.

そういえばうちにはインターホンがないな,と他の家を訪問した
ときに思ったが,まさかこんなことでその無さを痛感するとは.

「EMSはこちらにどの方法よりも早くフィンランドに届くことは確か
ですが,そこから先は…このように遅くなってしまうこともあります」

届いていた郵便物は,親友からのクリスマスプレゼントだった.
わざわざEMSで送ってくれたのに.クリスマスプレゼントだったの
に,お年玉になってしまった上に,今までぜんぜん届かなかった理
由が自分の住む家にもあったなんて…何ともいえず悲しくなり,涙
が出てしまった.

こちらに来て4ヶ月,ようやくなぜEMSが届かないのかという理由も
分かった.そして,ここに住んでいる限りは,EMSはEMSにならない!
ということもはっきり分かったお正月.


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