15年ぶり

2005年9月16日は，記念すべき日になりました。
15年ぶりに，ずっと会いたかった人と再会したのです。

彼女も現在ヘルシンキに住んでいるので，すぐ会えるといい
と思っていたのですが，お互いにいろいろあって，なかなか
会うことができませんでした。でも，実際に会っても，何を話
すのか，話すことはあるのか，彼女かどうかわかるかな，
とかいろいろ考えてしまっていました。しかし彼女を見たとき，
そんな心配は吹っ飛びました。「杞憂」という言葉は，こういう
ことなのだと思ったほどでした。
彼女も同じことを考えていて，なかなか会う踏ん切りがつかな
かったと言っていました。やっぱりね，私たちは本当によく似
ている。

15年前にフィンランドに来たとき，私は彼女の家に数日間
ホームステイをしました。彼女は私と年齢も近く，見た目が
とてもよく似ていてびっくりしたことを今でもよく覚えています。
数週間ほどのフィンランドでの滞在で，一番楽しかったのは，
彼女の一家と過ごした期間でした。

再会して，いまお互いにどうしているかということも話しまし
たが，やはり彼女の家を私が訪れた時の話になりました。
同じことを覚えていることもあれば，片方が忘れていた思い
出もたくさん。かわいい犬がいたこと，免許を取りたての彼
女がかわいい黄色い車で(それがFIATだったこともわかり
ました)いろいろなところに連れて行ってくれたこと，一緒に
映画を見にいったこと，家族みんなでカヌーをしに湖にいっ
たこと，などなどなど。

当時，日本に戻ってきた私は，とても楽しかったと大騒ぎ
をしました。私をとても大事にしてもらったことを喜んだうち
の両親が，きれいなティーセット一式をお礼にとプレゼント
したのですが，それは今でも彼女の家のガラスの棚に大
事に飾られていると聞いたときは，本当にうれしかったです。

彼女の家ですごした数日間は，私にとっては何ものにも代
えがたい，とてもいい思い出で，それが今の私を支えてい
るといっても過言ではないくらいです。それは彼女にとって
も同じだったこということが分かりました。

彼女の両親を一緒にたずねる約束もしました。
早くその日が来るといいと思います。